【コミュニケーションでクビ…後編】

ステージデライト・プレゼンメソッド
マスタートレーナーの神です。
『伝わらない』を『伝えたい』に変える
お手伝いをしています。

前回お伝えした、ハリル監督の更迭劇、
結局日本人の西野さんに決まりましたね。

選手一人一人とコミュニケーションを
大事にする人だそうです。

今回は、オールジャパンで臨むとのこと。。。
日本人で一丸…

なるほど、つなぐポイントを「日本人」にしたわけです。
どのような形であれ、ワールドカップでの活躍を
楽しみにしています。

さて、前回話した仲間のコンサルの話…

僕たちのように人前で話す人種にとって、
絶対に避けたい状況…
意見のぶつかり合い。

プレゼンの最中にそんなことが
みなさんの身におきたら、
あなたならどうしますか?

 

X先生の対応には感心しました。

 

と同時に、『伝える』を研究している僕としては
どんな気持ちであれを伝えたのか、
が知りたくて、知りたくて、その後のX先生の講義が
頭に入らないほどウズウズしちゃいました。

後で先生に聞いたんです。
「先生、すごいですね。
どんなこと考えたんですか?」

X先生は、こともなげに言いました。

「自分のコンサルや意見に自信はある。
でも、相手が間違えている、とは思わない。」

「???と言いますと?」

正直よくわかりませんでした。
自分の意見には自信がある。
で同時に相手も間違えてない…

 

僕の混乱をよそに、X先生は淡々と続けます。

「つまり間違えているかどうか、なんて
わからないでしょ。
相手には相手の状況がある。
それをわからない私が
何を根拠に間違えている、と判断できるのか?
できないですよ。

「同時に、相手方も私の話の背景を知らない。
そして自分のやり方と違うことはわかっている。
でも、私のやり方が自分の状況にあてはまるのか、
それがわからないし、きっとだけど
あの人が自分の現状を受け入れる前に、
私の「上手すぎる」話を理想論ではないか、
と正したかったんじゃないかと思ったんだよね。」

「だから、やり方という同じレベルで話すのではなく、
一段上のレベルで伝えてみようと思ったんだわ。」

そう教えてくれました。

質問者の方に先生はこう言ったんです。

「あなたのおっしゃるように、
そのやり方は、ずいぶん前から行われていますし、
一定の効果があったと思います。
そしてそのやり方だけで、
これからもずっとうまくいくのでしたら
本当に素晴らしいことだと思います。

私はそのやり方をしていましたし、
今も全く上手くいかないとは思いません。
でも、もっと良いやり方を見つけて、
これが現状のベストだ、と信じているので
皆さんに紹介しています。

あなたも、ビジネスオーナーとして
こころのどこかで
「別のやり方を知る必要がある」
そう感じたからこそ、
ここにいらっしゃったと思います。
ここは一つ、今までのやり方の是非ではなく、
ビジネスオーナーとして、
この一見非常識に聞こえる「理想論」を、
当初はあなたと同じで、懐疑心を持ちながらも
自分の内なる直感を信じて採用することで、
大きな違いを生み出したイノベーターたちの声を
検討してみてはいかがですか?」

こんなかんじだったと思います。

ちょっと解釈して付け加えたり、
逆に書き漏れているところはあるかもしれませんが、
こんな感じだったと思います。
約1分間の提案…

ひとによっては、長いと感じるかもしれませんが、
僕はうなりました…

スゴぃ…

正しいか間違えているか、
という二元論を飛び越えて、
相手を承認し、

相手のやり方の欠点をあげつらい、
自分が間違えているのだ、
と思わせるのではなく、

そのやり方は上手くいっていた(過去形)
そうだとしたらなんてすばらしい…
(相手の話した「理想」を別の表現にしてる)
そして帰属の概念。

あなたと同じような人がいた。

そしてその人たちは今
あなたとは、異なるグループにいる。

ビジネスオーナーではなく、
イノベーターというグループ。

つまりあなたもこのやり方をすることで
今とは異なるステージに上がることができる。

つまり、どちらのやり方で、
という行動の選択ではなく、

よりビジネスマインドの高い「集団への帰属」という
トリガーを引く。

こんな公式が見えてきます。

→相手の現状の承認
→現実とのギャップ→別の人の同じ行動
→別の人が私のアイデアを採用して成功した
→相手をやり方(Do)ではなく、
(帰属)Beで誘う

いやはや、スゴい人がいるもんです。

みなさんは、何に気づかれましたか?

 

もし興味があれば、
対立した状況において、
この公式を使ってみてください。

まず相手を承認することから入る。

きっと違う結果が生まれると思いますよ。

では!

ここまでお読みくださり、
ありがとうございました。

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神崇仁
新しい話し方変革メソッド ステージデライト開発者
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