おはようございます。
神崇仁です。
【あがり症は万国共通!!!】という
米国滞在で気づいたストーリーを
前回のメルマガで書きました。
深い呼吸と3つの「コツ」を
もう試してくれましたか?
気休めでもなく、
本当にそうなんです。
アシスタントとして入っていると、
質問のためにマイクを聴衆に
渡すことがあります。
見るからにタフそうな、大柄な男性が質問に立ちます。
しかも、彼はNYから来た元CEOだそう。。。
そんな彼から講師とやりとりをした後に
マイクを受け取ると…
マイクが汗でびっしょりになっています。
そうなんです。
人前で声を上げるのは怖い。。。
どんな人も、「人前で話す」ことで、
自動的に緊張増幅のスイッチが
入ってしまうんです。
あなたが悪いのではなく、
自動的に入るスイッチを
どうやって切るかを知らないだけ
結局は『知る』ってことから始まるんですね。
そこから解決のための試みが始まる…
さて、今日は、プレゼンの場における
『笑い』について書くことにします。
多くの人は『笑い』というと、
関西芸人の笑いを思い浮かべるようです。
特別な才能がいるって。
あれは…『お』笑いですね。
話のネタ、割って入るタイミングなどなど、
お笑いも鍛錬の賜物のようです。
本題に戻って。。
先日の自己紹介の日のこと、
みんながガチガチになって話している場面です。
そんな中、一人の日本人が、ステージに。。。
(私ではありません)
彼女は英語がほとんど、というか全く話せない。
(と思い込んでいます)
彼女は自分の名前を話しだします。
“My name is…”
そこまではよかった。。。
その後、言葉が出てこない…
訪れる沈黙…
彼女もかなり焦って見えます。
でも、聴衆に目を向けると。。。
聴衆は食い入るように彼女を見つめています。
そして爆笑が。
一体何が起きてるのでしょう。
彼女はたった一言言葉を発しただけ。
ネタも、オチもありません。
緊張、ガチガチも他の参加者と一緒。
なのに、みんな前のめりなんです。
僕が気づいたのは、彼女の話し方でした。
英語が母国語の人たちは、緊張の時に起こる
生理現象に完全に巻き込まれていました。
早口になる、声が震える…
手が震える、目が泳ぐ…
でも彼女はそうなっていなかった。
幸か不幸か、英語が全く話せないことで
そうなったのです。
それは、『間』です。
彼女は話さない時間が
とても長かった。
話したくても、
言葉にならない。。。
それが逆に、好奇心を開いたのでしょう。
次に何が起こるか。
聴衆も無意識的に前のめりになってしまっていた。
そして彼女の一生懸命さが
ユーモアとして伝わっていた。
ネタも、おもしろいジェスチャーも、
奇声を上げることもなく、
会場が爆笑してた。。。
嘲笑ではなく、暖かい爆笑。。。
それはコンテンツの面白さではなく、
彼女が生み出した『間』にありました。
日本語のスピーチだったなら、
単に緊張した瞬間で終わったことでしょう。
だけど、たった一言
“I can speak English very very little bit!”
(英語はほんのほんのちょっとだけしか話せないんです!)
“Please Help me!”
(助けてね!)
笑いには、『その時、その場所で』だけ
生まれるものがある。
それはいつどこで聞いても笑えるような
練られた芸ではありません。
聴衆の期待の高まりと、
その期待を大きく超える
プレゼンターの反応が生み出す、
ここだけの笑い。
これは誰だって作れるんです。
もちろん、あなたにだって。
どうぞ、今日、やってみてください。
当たり前のことを、もったいつけて話す。。。
それだけで、笑いが生まれると思います。
滑った、なんて結果はありません。
単に話すのがゆっくりになったとしか
相手の人は気づかないでしょう。
ぜひ、実践してみてください。
さて、
これだけで大爆笑を「ガイジン」たちから
引き出せたことは、後々、
彼女の勇気づけの種となる。
そんな気がしました。
詳しくは、スイッチ5
『棒読み、まくし立て』のスイッチを見てください。
https://www.erl.stage-delight.com/
『意識的に』間を使うと、
効果的に情報を伝えることができます。
その3つの『間』について映像内で紹介しています。
では、私がこの経験から学んだことを最後に。
『どんな経験も50/50の確率で、
建設的にも、破壊的にも転がる。
違いは「その体験」と、
あなたがどんな関係性(捉え方)を持つか、
それにかかっている。』
あなたの今日のプレゼンや重要なコミュニケーションが
あなた自身に、そして時間を割いてその場にいる
相手の方にも、価値のあるものを提供できますように。
そしてその体験は、あなたの捉え方次第で、
建設的にも、破壊的にもなることを、
思い出してもらえれば、と。
では!
今日も行ってらっしゃい!
追伸:
質問、疑問、感想などがありましたら、
info@stage-delight.com
まで是非!
ステージデライト・ファウンダー
神 崇仁
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